広島市が調査したところ、Airbnbに掲載された民泊の9割以上が無許可のヤミ民泊だったそうです。
広島市によると、Airbnbに7月末時点で掲載されていた広島市内の264件のうち許可を確認したのは21件のみだったとのこと。毎日新聞の報道によれば、広島市には昨年度から、「不特定多数の人が出入りしている」「無許可で民泊をしていると思われる物件がある」などの情報が市民から寄せられ、計16件の営業者や物件の管理者には旅館業の許可を取るよう口頭で注意したとのことです。
民泊を積極的に取り締まっている自治体としては京都市が有名ですが、国内の国際的観光都市ではヤミ民泊に関する問題が認識されるようになり、取締の動きが広がっています。しかし、ヤミ民泊は運営者の連絡先が不明なケースも多く、広島市でもヤミ民泊運営者の連絡先が分からず指導できなかったケースが多くあったようです。
ヤミ民泊が大きな社会問題になっている京都市では、ヤミ民泊に関する市民からの通報を一元的に受け付けることができる専用窓口を新設し、警察とも連携しながらヤミ民泊の撲滅を目指しています。京都に限らず、専用の通報窓口を設ける動きが加速しそうです。
広島市は、旅館業法上の許可を受けた業者名を9月から市のホームページで公表することを決めました。広島市でもヤミ民泊に対する取締を強化し、ヤミ民泊の根絶を目指してほしいものです。
市の調査で、大手の民泊仲介サイトに掲載された民泊の9割以上が違法だったという。安全や衛生面に問題があるケースもあり、市は9月から旅館業法上の許可を受けた業者名を市のホームページで公表することを決めた。担当者は「環境が整った合法的な物件の利用を促進させたい」と説明する。
毎日新聞2016年8月27日