東京でもヤミ民泊が摘発
旅館業の営業許可を得ずに、無許可で「ヤミ民泊」営業をしたとして、不動産関連会社「ハイブリッド・ファシリティーズ」(東京都港区)と親会社「ピクセルカンパニーズ」(同)の2社、及び両社の社長ら男女6人が旅館業法違反の疑いで検察に送致されました。
ヤミ民泊は違法であると理解していた模様
報道によれば、今年の5月1~21日に台東区内のマンション2部屋にシンガポール人やベルギー人の観光客男女4人を有料で宿泊させ、旅館業を無許可営業した疑いとのことです。
同署によると、両社は台東区内の賃貸マンションの3LDK3室を借り、インターネットの大手仲介サイトを通じて宿泊客を募っていた。昨年6月から今年5月までに、約1300人の外国人客を1人1泊約4千円で宿泊させ、約1320万円の収入を得たという。
ハイブリッド社の社長は「許可を取ろうとしても取れないと思っていた」と供述。5月に保健所が書面などで営業をやめるよう注意したが、従わなかったという。
日経新聞2016/7/13
ピクセルカンパニーズは民泊事業からの撤退を表明していた
今回摘発された「ピクセルカンパニーズ」に関しては、以前に当サイトでも取り上げておりました。
ヤミ民泊は「グレー」ではなく「クロ」です
民泊運営代行業者の多くは、「法整備が進んでいないので民泊はグレー」との主張を展開しています。しかし、民泊は「グレー」ではありません。法的には、「シロ」と「クロ」しかありません。すなわち、特区民泊や簡易宿所営業許可を取得すれば「シロ」であり、何の手続きもしなければ「クロ」です。
民泊に関する法整備が進んでいないのであれば、既存の法体系に従って営業するのが当然です。このような当然のことも理解できないような、コンプライアンス意識の低すぎる業者が多すぎます。弊社にも多くの運営代行業者から問い合わせがありますが、その大多数は「民泊はグレー」と主張しています。その度に、民泊営業には「シロ」と「クロ」しか無いと説明しますが、耳が痛い話は聞きたくないのか音信不通になる会社もあります。
民泊事業に関心を持っていらっしゃる方は、くれぐれも悪質な運営代行業者が主張する違法は「グレー民泊」に手を染めないように気をつけてください。
民泊手続きについては、民泊専門の特定行政書士にご相談ください。